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【 映画 マトリックス 】3部作の世界観について解説と考察 vol.3 マトリックス史

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【 映画 マトリックス 】3部作の世界観について解説と考察 vol.2 全面戦争と人類の敗北
マトリックス 人類 vs 機械の全面戦争 まず最初に攻撃を仕掛けたのは人類だった。 ...

マトリックス 史 ver.1 理想郷

マトリックスとは、電池として栽培されている人間に仮想の世界を見せるシステムであり、人類は生まれてから死ぬまで、この心の牢獄に囚われることになる。

「マトリックス」でエージェントスミスがモーフィアスに語りかける。


©︎1999 WARNER BROS.ENT.

「見事だと思わないか?この完成美と優れた独創性には舌を巻く。数十億の人々がこの中で生涯を過ごす、忘却と共に。そもそもマトリックスとは、人々が苦しまず幸せに暮らせる理想郷を築くために考案された」スミス

「だがプログラムは拒絶され、中の人々は全滅した。我々のプログラミング言語が、理想郷を描くには不十分だったとも言われた。だがそれは違う。人類は、不幸や苦しみがないと現実だと思えない種なのだ。だからこそ理想郷は、人類の原始的な脳には悪夢となり拒絶された。そしてマトリックスは今の形になった」スミス

©︎1999 WARNER BROS.ENT.

最初に構築されたマトリックスは楽園のような場所で、人間は何の努力もなしに生きていける理想郷だった。しかし、人類は楽園だけでは満足できる生き物ではなく、不幸や苦しみがないと現実とは思えない種であったのだ。

この電脳とも関連する知見は、実際に研究論文があるわけではないだろうが、なぜだか説得力がある。この不思議な人間の特性に、AIは好奇心を揺さぶられたであろう。

多くの人間がプログラムを拒絶し、崩壊していくマトリックス。これがver.1だ。

マトリックス 史 ver.2 人類史の反映

1作目では、マトリックス史の多くは語られていない。具体的な歴史は「リローデッド」で明かされる。

ver.1 理想郷の失敗。

この現象に機械はどう対処したのか。「リローデッド」にてアーキテクトがネオに真相を話す。アーキテクトはマトリックスを構築したプログラムである。


©︎2003 WARNER BROS.ENT.

「最初のマトリックスは完璧な芸術品だった。だが悲劇的失敗に終わった。その避けがたい運命は、人間の不完全さが招いた結果だ。そこで人間の歴史に基づき、人間の奇怪な性質を反映させてみた」アーキテクト

©︎2003 WARNER BROS.ENT.

この奇怪な性質こそ、「マトリックス」でスミスが話した「不幸や苦しみがないと現実とは思えない種」のことだろう。そこでアーキテクトは、人類の歴史を考慮して進化していく世界をマトリックスで演出しようと決定したわけだ。

この反映作業にはシステムのリブートが必要である。それはちょうど、OSアップデートにPCを再起動させるのと同じ。

アーキテクトがソースを使用し、人類史を反映させたフローを書き、マトリックスをリブート。ここでソースとは、人間の生体コードや、マトリクスの世界を具現化するのに必要なコードが保管されている場所のことだ。リブート後も、人類データはこのソースにて引き継がれる。

しかし、この試みも失敗に終わる。

マトリックス 史 ver.3 選択の付与

プログラムは人類の分析を続けた。

「解決するには不完全な知性が必要だった。完ぺきを求める度合いの低い知性がね。答えは直感プログラムが偶然見つけた。本来は人間の心理を探るプログラムだ。私がマトリックスの父なら、彼女が母だろう」アーキテクト

©︎2003 WARNER BROS.ENT.

そう、このマトリックスの母こそ、預言者と呼ばれるプログラムだ。


©︎2003 WARNER BROS.ENT.

「彼女の見つけた解決策で被験者の99%がプログラムを受け入れた。選択という形を与えてやったからだ」アーキテクト

©︎2003 WARNER BROS.ENT.

そう、人類は自ら選択するという要素がなければ満足しない種だと解明されたのだ。

つまり、ver.2で歴史を与えられた世界でもマトリックスが堕落した理由は、選択がなかったからだ。

3部作では、この選択(choice)という言葉がたびたび登場する。マトリックスのキーワードと言える。

マトリックス 史 ver.4以降 アノマリーのリロード

だが、この選択方式には致命的な問題が潜在していた。

「だが根本的な欠陥があり、システム内部にアノマリーを生み出した。それはシステム自体を脅かす。またプログラムを拒否した1%を放置すれば、大惨事が起こる可能性を増大させる」アーキテクト

©︎2003 WARNER BROS.ENT.

それは、アノマリーの出現である。アノマリーとは、科学的常識・原則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等のことだ。

また、システムからの削除命令に背き、逃げてエグザイルとなるプログラムも増大する。例えば、「リローデッド」「レボリューションズ」で登場するエージェントスミスやメロビンジアンもエグザイルだ。

こうしたアノマリーやエグザイルは均衡の秩序を乱す存在であり、マトリックスを管理するプログラムにとっては厄介な存在である。

このプログラム固有の問題であり、アンバランスな均衡の余剰から発生する変則的なアノマリーの産物。その最たるものが、救世主と呼ばれる存在だ。これらをマトリックスから排除することはいまだにできていないわけだが、アーキテクトは解決策を見出した。

それは、救世主と呼ばれるアノマリーの産物をソース(マトリックスのメインフレーム)へ戻し、保持するコードを撒き、初期プログラムを書き込んだ後にマトリックスをリブートするという方法だ。

この解決策により、アノマリーの特性を反映させ、マトリックスをより堅牢で完ぺきなシステムへとアップデートすることができる。

つまりはアノマリーのリロードであり、アップデートが済んだ後は、第2作の映画タイトル通り「マトリックス リローデッド」となるわけだ。

こうして、アノマリーを取り込みアップデートを繰り返し(=進化)続けることで、マトリックスは致命的なクラッシュを起こす事なく運営される。

ちなみに、完全なアノマリーの出現数で見れば、ネオは6番目とのこと。裏を返せば、リロード方式は既に5回分の実績があるということだ。

人間の奇怪な特性や不完全さを包括し、マトリックスによる完ぺきな人類の支配が続くはずだった…

 

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